「よ、純♪
相変わらずのモテっぷりだな♪」
吾郎がポンポンと肩を叩き、にこやかに笑った。
「ねぇねぇ、それはそうと純は今年のクリスマス予定あんのっ!?!?」
すぐさま、間髪入れずに壱も話に身を乗り出してくる。
「……ん、まぁ……」
「えー!!ちぇー。
純も俺と同じでフリーなら一緒に遊んでもらおうと思ってたのにぃ……」
壱はしょぼんとうなだれ、再び吾郎にクリスマス料理の催促を始めた。
「──…ったくギャーギャーうるっさい猿ねぇ。
……それで?
純まさかチカと過ごすの?」
「……いや、チカも彩もいる。後輩らも混ぜて遊ぶ事になってさ……。」
マリアは眉をひそめながら、言葉を選ぶかのように口を開く。
「………純。
そろそろ、チカにもきちんと自立してもらわないといけない時期だと思うよ。
純は優しいからチカを追い出すような事は出来ないの分かるけど……。
でも、このままじゃいつまで経ってもチカが純に甘えてばっかで変化がない気がして……。
これが二人が付き合ってるなら話はまた別よ?
でも違うんだから……
とりあえず、移転時期とかだけでも……ね?
ちゃんと話しなさいね?」
「……うん。」
マリアに背中をポンと押され、俺は力なく笑った。
実のところ、俺もそろそろその話を切り出さなきゃいけないと思っていた。
正直に言うと、
この頃のチカは何故か全く次の居住地を決めようとしなかった。
見つからないなら話は分かるのだが……
“相談に乗る”と言っても耳を貸さないし。
「…………」
……マリアの言うとおり、ここは曖昧にするところじゃない。
このままじゃチカの為にもならない。
……きちんと、話をするべきだと思った。



