Dearest 1st 〜Dream〜





頭を鈍器で殴られたような





心臓を八つ裂きにされたような





息の根を誰かに止められたような








その時の気持ちを






一体どう表せばいいのかなんて






俺は今でも分からない。










受け入れられなかった。






目の前の彩までもが灰色と化すなんて、





ピントがずれて彩が見えなくなるなんて、








そんなこと








今まで絶対なかったのに









「……そ…うなんや?



彩、良かったやん。

おめでとう。」






中身がないスカスカの言葉に色がない表情。






──さっきより酷い。





さすがに彩にも異変を感づかれているかもしれない。






だって彩が不思議そうに俺を見つめている。







───やめてくれ。







その目で俺を見るな。






その綺麗な瞳に、

ちっぽけで憎悪にまみれた俺を映すなんて耐えられない。







「……それで?

ほんで彩は何で泣いてんの?」






俺はそれ以上耐えきれなくてサッと話題を変えた。







「──…それが…




ぶんちゃん、元カノと別れたはずなのに未だに喋ったりして仲良さそうで……




あたし……

どうしても疑って信じられなくて──…




さっきも元彼女さんが来て睨まれて……




それで怖くて逃げ出しちゃったの……」






「…………」






「あたしが変なの?



信じられないあたしが悪いの?



元カノは確かにぶんちゃんのこと、あたしより沢山知ってる…





だけど……





だけど悔しいよ──…






好きなのに───…





あたしは誰より好きなのに──…





なのにどうして怯えなきゃならないの?




どうしてあたしが逃げなきゃいけないの?





どうしたら良かったの───…っ」