Dearest 1st 〜Dream〜






しばらく歩き続け、俺は人が少ない体育館の裏へと彩を連れて来た。





多分、ここなら人目を気にせずゆっくり話が聞ける。






「朝岡さん…

チカさんは?

心配かけるんじゃ…」






「心配せんでえぇよ、

チカは帰ったから…」




「そう……

何か…ごめんね…」





彩は何か怯えるように俺を見て俯き、再び泣き出してしまった。






今、何故こういう状況なのか自分でもサッパリ分からない。





彩が涙を流しているのも、





その涙を、気付けば勝手に拭っている俺も──…





“どうして?”





その言葉だけが頭を回る。







「……さっき、今の今まで笑ってたやないか…



ほんまに…

どないしたん…?」







「…だっ…て…」






そんなに君が泣く理由。






……………







まさか───……








「───ぶんか?」







直感だった。






でも間違いない。






……その証拠に、彩は小さく頷いた。







「何か言われたんか?



ケンカしたんか?」





「…ううん…」






苛立ちが募る。





何で彩を泣かす?





あんなに意気込んで“守る”と宣言したじゃないか。





苛立ちの矛先は全てあいつに向かおうとしたその時。







「朝岡さん?」



「なに?」






彩は何か気付いたように顔を上げた。







「あの…ね…



あたしとぶんちゃん…




付き合ってるんだ…。




言うの…遅くなってごめん……。」

















一瞬真っ暗になって








言葉が








分からなくなった