「きゃー♪!!
三人とも超久しぶりじゃんっっ!!」
早希は一際明るい声を上げた。
「早希!!
久しぶりぃ!!」
「チカ~、あんた相変わらずだね!!
朝岡くんと椎葉くんペアもまた一段とカッコ良くなっちゃって!!」
───バシッ!
「いってぇ!!!!」
早希に背中を叩かれ、俺と吾郎は思わず前のめりに倒れかけた。
「早希~……
お前も相変わらず乱暴やな、おい!!」
そう文句を言えば、早希はケラケラと笑った。
───早希は、かつての生徒会メンバーのうちの一人だ。
……ショートカットの爽やかキャラの早希は、当時の生徒会ではムードメイカー担当。
俺とチカがよく喧嘩をしていると、吾郎と一緒に早希も止めに入ってくれたもんだ。
叩かれた背中を押さえながら早希を見ると──…
「……あれ……?」
俺とチカ、吾郎は思わず早希を見てそう声を出した。
だって、早希の腕の中には────………
「───早希!
赤ちゃん産まれたんだ!?」
チカは飛びつくように早希に近付く。
「うん♪お陰様で♪」
早希はにっこりと頷いて腕の中の小さな命を見せてくれた。
「……うっわ~……」
俺もそっと覗くと、小さな小さな赤ん坊が眠っていた。
「───ちっちゃ……」
───…キュッ……
指先で小さな手に触れながら、つい無意識に微笑みかける俺。
「男の子?女の子?」
チカはにこにこと早希に尋ね、赤ん坊に触れて笑った。
「女の子だよ~♪
あたしに似て可愛いでしょっ?」
「うん、可愛い……」
早希の冗談に突っ込む余裕も無く、俺はじっと小さな天使を見つめていた。
……俺は何を隠そう、昔から子供が大好きだ。
だからだろうか、
こんな純真無垢な天使を見てしまうと自然と顔が緩む。
「早希ちゃん、旦那とうまくいってるんだね♪」
吾郎が笑いかけると、早希は本当に幸せそうに頷いた。



