……何故か、
俺はチカに何も話しかける事が出来なかった。
寂しげに過去と今を見つめるチカの瞳は一体何を見透かし、予知しているのだろうか。
────……
───しばらく時間は流れ、俺ははぐれていた吾郎と壱、マリアにやっと合流することが出来た。
「純~!!焼きそばあるよ焼きそば!」
「壱!先行くなって!」
……ったく!
さっきはぐれたのは壱が原因だ、絶対。
並ぶ屋台に目を輝かせ、子供のようにキャッキャとはしゃぐ壱を慌てて追いかける。
……………と───
「………え……?」
激痛が胸から全身へと広がる。
体が制止する。
心臓が急に爆発しそうに鼓動を早め始める。
何度まばたきを繰り返したって目の前の映像は消えない。
そう、
目の前には、絶対に間違える筈がない俺の愛しい思い人。
ちょっと待てよ……
待ってくれ。
理解するな。
認めなくていい。
“それ”を脳で理解してしまったら俺は──……
━━━“彩”━━━
━━━━━ドクッ!!!!
なんで
どうして
こんな時にまで君を見つけてしまうんだ
────彩………



