Dearest 1st 〜Dream〜





チカがシャワーを浴びる音が微かに聞こえて来て、俺は軽く安心し、頭をタオルで拭きながら、






───パカッ…。






「……こんな時に限って何もないしなぁ……」






冷蔵庫を開けて、ハァと溜め息を付いた。





……困った。





何だかんだ言いつつ、うちの冷蔵庫事情は吾郎が仕切ってるし──…






「……おじやくらいなら何とか……」






何度も冷蔵庫を見つめながらそう結論を出し、




少し火傷を負いながら、




慣れない手つきで玉子おじやを作って、器に寄せていた時だった。





「……純……

ここに置いてあるシャツ借りたよ……?」





「あぁ、うん。」





「…?何してるの?」





チカはブカブカのシャツを着ながら、不思議そうに俺を見つめていた。






「何って…おじや♪」






運びながら笑う俺に、チカは首を傾げている。





「……純が作ったの?」





「そっ。不器用ながらにな♪



マズすぎて逆に元気になるかもよ?♪」









チカは、少しだけ笑った。






「食って今日は早よ寝ーや。



ベッド使っていいから。」






───ポンポン。






そう告げチカの頭を撫でて。






「……純……




ありがとう……」






下を向くチカに笑いかけ、俺はシャワーを浴びに浴室へと向かった。