──しばしの沈黙。
…………
耐えられない程の重圧と圧迫感。
そんな静寂を切り裂いたのは、彩だった。
「朝岡さんには分からないよ─…。」
「──…え?」
「思ってるだけでいいの!
それだけで幸せなの!!
朝岡さんには分からないよ!!!」
━━━ズキンッ!!
彩はそのまま俺に背中を向けて走り出した。
──…その瞬間に、
見える物全てが干からびた。
色が
輝きが
瞬時に失われていく。
再び俺の時間が凍って止まる。
苦しくてたまらない
『思ってるだけでいいの!
それだけで幸せなの!!
朝岡さんには分からないよ!!!』
……分かってるよ。
痛いくらい分かってるよ。
だからこそ苦しいんだ。
同じ思いだから、尚更。
苦しいんだよ──…。



