Dearest 1st 〜Dream〜






「──…ありがとう…」





彩の返事を聞いてホッと安堵の息をつく。




まだ一緒にいることを許可してもらえたようで何だか嬉しい。






廊下が夕陽色に染まり、

二人で肩を並べて歩く事がこんなに幸せなのかと実感してしまう。







──無情にも、もうカウントダウンが始まっていたなんて知らずに……。







……廊下の先にある下足室に差し掛かった時だった。






「待って──…!!」






━━━━グイッ!!!!






────なっ…?





「───!

えっ?何や……っ?」







絶叫にも近い、焦りを帯びた声を上げ、俺の腕を引っ張る彩。





突如起こった出来事に訳が分からず、俺は彩を見つめた。






「………どうしたん?」





「…………」






彩は前を見ないようにじっと俯いている。





「………?」






俺は……





ゆっくりと前を見つめた。