君との恋は面倒すぎる

待ち合わせ場所にほんの少し早くついて待っていた。

持ってきた小さな手鏡で前髪などをチャックする。

少し待ってると「おまたせ」と声が聞こえて、顔を上げる。

浴衣姿の蒼空くん!?

まさか着てきてくれるなんて思ってなかったからかなり驚いた。


「え、何で!?」

「七瀬先輩から下世話に連絡貰ったから、君が気合い入れて浴衣着てるのに俺が私服だとあれでしょ」


今日だけはお兄ちゃんに死ぬほど感謝する。

お陰で蒼空くんの浴衣姿拝めたから。


「格好いい…」

「だから何で七瀬はそうやって…。」


少し照れくさそうに顔を背けている。

そんな表情も見たことがなくて釘付けになってしまう。

どうしよう、いつもと何もかも違うから?

好きが溢れて止まらなくなるのどうしたら良いかわからない。