君との恋は面倒すぎる

「…蒼空と行くの?」

「そう!もう待ち合わせ時間来ちゃうからいかないと、紗月も行こうよ。花火大会」


そう言って話しかけると紗月は少し悩んだような表情をしている。

花火大会がきっかけで恋が芽生えちゃうかも知れないし…。

なんてそんな下世話なことを考えていた。


「…浴衣は着ないけど、しょうがないから付き合ってあげる。」


溜息を吐いてそう呟く紗月。

薫くんはこちらを見ている。


「よかったね!薫くん!」

「…うん。てかこんなに可愛くしたら蒼空惚れ直しちゃうね。すごい似合ってる」

「本当?だといいな」


そう言って笑って紗月と紗月のお母さんにお礼を済ませる。


「本当にありがとう!命の恩人…」

「大袈裟だよ」


そう言って笑う紗月に首を横に振る。


「よし行ってくる、またね、紗月と薫くん」


そう言って手を振って、紗月の家を出た。

薫くんにも紗月にも褒めてもらったし、蒼空くんも可愛いって言ってくれたら良いな。

そんな淡い期待を抱いて待ち合わせ場所に向かう。