君との恋は面倒すぎる

 でも今は毎朝当たり前におはようって言いたいし、帰りは当たり前にまた明日ねって言いたい。

 彼女になったらそういうこといつか当たり前になるよね…?と、そう考えながら蒼空くんを見ていると目が合う。


(え…?)


 こんなこと初めてだった。

 見すぎた…?いつも通りだと思うけど。
 見てて目が合うなんて事は今までになかったのに。

 1…2…3…

 そのくらい目を合わせるとふいと逸らされてしまう。

 その事実を受け入れられず呆然とする。


「どうしよう…、紗月…」

「何?」

「朝から3秒も目が合っちゃった…」

「え、ごめん。付き合ったんだよね?」


 紗月のツッコミが入ったが、今はそんなことどうでもいい。だって今まで見てるだけで目も合わなかったのだから。

 あれ以上目を合わせるとドキドキして顔が原型保てなかったかも知れないし!と、謎の思考で少しだけ感じる特別感を噛みしめる。

 少しは蒼空くんも私を気にしてくれてると思っても良いのかな。なんて、両手で緩む口元を隠してそんな事を考えていた。