君との恋は面倒すぎる

 私も少し顔が熱くなったけれど、なんとか話を戻す。


「ご、ごめん。したいこと…、あ、りんご飴買いに行っても良い?好きなんだよね」

「ん、多分こっち」


 そう言いながらエスコートするように私の手を優しく引いてくれる。もう場所がわかっているようにスムーズに。


「場所わかるの?」

「ちょっと早めに来てグルッと見てきたから」

「早めに来たんだ、私も実はちょっと早めに着いちゃって」


 そう話していると「何かしたいこと叶えてあげたくても、無いのに探したり場所探しで時間取られるの嫌じゃん」と言葉が来て、驚いた。

 私のために事前リサーチ…?

 さすがにに出来過ぎな彼氏にくらっと眩暈がする。


「嬉しい、ありがとう」

「…別に、俺が時間取られたくなかっただけ。あんま歩き回れないだろうし」


 目線の先は私の足の方を向いている。

 今日下駄履いてくるって思ってたからってこと?

 そんな私を思っての気遣いにときめかないはずがなかった。


「え、さすがに好き…」

「なんなの、やりにくい。すぐ好きとか言ってこないで」


 そう言って顔を背ける姿で、照れてるとわかるようになってきた。

 こんなに可愛い蒼空くんを今までは知らなかった。