君との恋は面倒すぎる

「せっかくの学祭なのに、思い出屋上だけになるのもったいないでしょ。俺はいいけど、七瀬は楽しみにしてたんじゃないの」


そう言いながら立ち上がって私に手を差し出してくれる。

楽しみにしてた事ちゃんとわかってくれていて嬉しい。


「…好き」

「…はいはい、行くよ」


蒼空くんの手を掴んで立ち上がると、そのまま話さないで繋いでてくれた。

少しずつだけど進めてる気がする。

本当焦れったくなるほどゆっくりだけど。

そのうち、君からの好きも聞けたらいいのに。

そう欲張りになっていく自分の気持ちに私は気付いていない。