君との恋は面倒すぎる

「まあでも女の子からいきにくいか」

「付き合ってたら男の子から女の子からとか関係ないよ」

「そうかもだけど男にもプライドってもんがあるわけでさ」


 ああでもないこうでもないと話していると、紗月が別のクラスメイトに呼ばれてしまい、薫くんと二人作業になる。


「中学の時から蒼空が好きなんでしょ。どこが好きだったの」

「えっとね、最初はバスケ部の蒼空くんがバスケやってる姿がすごく格好良くてそこから目が離せなくなったんだよね。見てたら意外と優しい所とか、周りよりも大人っぽい所とか、見えてきてどんどん好きになった」

「本当に好きなんだね」


 そう言いながら呆れるように笑う薫くん。

 蒼空くんの好きな所なんてまだまだこんなもんじゃないのに、とは思うけれど、どれほど時間が合っても語りきれはしないのでここで止めておいた。

 中学3年間片思いし続けてきたけれど、1度も好きは冷めなくて、ずっと苦しく楽しい時間だった。自分の事を見ていないだろうなと思えば苦しかったけれど、毎日蒼空くんに会いたくて追いかけている時間は楽しかったのだ。

 気付いたら目で追っててどこに居ても探しちゃうのだけど、それは今だって変わらない。


「学祭、楽しみじゃね?カレカノになって初めてでしょ」

「…一緒にまわってくれるかな」

「可愛く誘ったら断わんないでしょ、流石にアイツも」


 可愛くってどういうのなのかはわからない。
 そんな瞬間私にあるんだろうかと疑問に思ってしまう。