君との恋は面倒すぎる

 季節は変わって夏。テストも終わり校内は学校祭ムード。

 各クラス学校祭に向けて念入りに準備をしている。

 私と蒼空くんも交際してから2ヶ月と少し経った。

 いまだ私達の関係は昼休み2人で会って、放課後は時間が合えば一緒に帰る。

 こんな何気ない毎日で、一緒に過ごせる幸せ…。


「いや、手も繋いでないのまじ?」


 薫くんが驚いた表情で物に色塗りしながら話す。

 学祭の準備、私と紗月と薫くんで細かい作業を3人で固まってやっていた。

 私は幸せに浸りながら2人に最近の蒼空くんとの交際事情を話していたら、薫くんが唖然とした表情をしていてこちらも驚く。


「え、でもまだ付き合って2ヶ月だよ?」

「「いや、遅くね。普通に」」


 2人からツッコまれてしまって何も言えなくなる。

 蒼空くんも私に触れようとしないし、私もがっつくと引かれるかなとか思ったら進めなかった。

 それに周りの交際状況なんて聞かないのだから、これが遅いのかなんなのかなんて判断つくわけがない。


「ハグと手繋ぎとキスぐらい今の学生付き合って一ヶ月くらいでは余裕で終わらせてるもんだと思ってた。友達かよ…」

「薫くんの手が早いわけじゃなくて?」

「すげぇ失礼」


 私の言葉にそう返事をしながら笑う薫くん。

 手繋ぎとハグとキス…?ハグとキスってそんなすぐに頻繁にするもんなの!?学生の付き合いなんて、手繋いで一緒に帰ったり時々一緒に出掛けたりじゃないの!?

 恋愛経験が浅い私は衝撃を受ける。

 ちなみに私は手繋いで帰るも、手を繋いで出掛けるすらできていないわけだけど、2人のペースで進んでいけばいいと思い何も気にしてなんかいなかった。