君との恋は面倒すぎる

教室を覗き込んで蒼空くんはもう帰ってしまったのか姿がない。

相変わらず帰るの早い!

一緒に帰る選択肢が蒼空くんには無いのか、少し寂しくなる。

今度は事前に誘わなきゃだよね。

校門側の窓の方に寄って居ないか駄目元で蒼空くんの姿を探していると、ちょうど校内から出た蒼空くんがいた。

気付かないかな、こっち。

気付け~と念を送ってこちらを見る事を期待するも、振り向く様子は無い。

仕方ない、勝手にバイバイしよ。

眺めながら手を振っていると、ふと蒼空くんがこっちを見上げる。


「(え?)」


まさか振り向くと思ってなかったから驚いた。

蒼空くんがこっちを見てスマホを取り出すと、耳に当てる。

そのタイミングで私のスマホが揺れた。