君との恋は面倒すぎる

「もう十分待ったと思うんだよね。いろいろな事情のことももう片付いたと思うし。」


その小さな箱の中には指輪が入っている。

もうそろそろって考えていたタイミングでこんなの…。


「俺と結婚して」


ずっとそうしたいって思ってたことを今日ついに蒼空くんが言ってくれた。

こんなの断る理由がない。

毎度のことこういうタイミングで泣いてしまう癖はなおらない。


「10年前の今日は、告白してきてくれたから、プロポーズは絶対俺からだって決めてた。」


そんなの考えてくれていることなんて知らなかったし、蒼空くんらしい言葉で伝えてくれているのが嬉しい。

早くこの気持ちを伝えたいのに、涙で声が出ない。


「…もし受けてくれるなら来てもらえたらって思うんですけど。」


そう言って少し恥ずかしそうに腕を広げる蒼空くん。