君との恋は面倒すぎる

晩ごはんを食べて函館の夜景を見にロープウェーに乗って山を登る。

その登ってる途中が既に綺麗で、平日だからか人はそんなに多くないけど外国人の方でも賑わっていた。

観光地を見て回っていると、そこでもかなりの外国人の方がいたし。

ツアーとかもかなり盛んなようだった。

頂上に着くと本当に夜景は綺麗だったけど、3月の夜はまだ冷える。


「寒いけど綺麗だね!」

「まだ3月だからね。本州桜咲き始めてんのにこっちの方はまだ雪残ってるし、変な感じ。」


そう言いながら少し鼻を赤くしてポケットに手を突っ込んでいる。


「本当だよね」


確かに外国に来たぐらいの違いに少し不思議な感じがする。

同じ日本なのにこんなにも違うなんて。


「あ、そうだこれ」


そう言って何やら小さめの箱を渡される。