君との恋は面倒すぎる

───Side 紗月


 2人がいなくなった教室が酷くざわついている。

 薫が余計な事を言わなかったら、ここまで騒ぎにならなかったはずだ。周りは「付き合ってたの?」や「柊、怒ってなかった?」など、小声で一応話しているがすべて聞こえて意味がなかった。

 薫は柊くんの言葉を今、理解していっているのか唖然としている。


「…薫、毎度決めつけで話すの止めなって言ってるじゃん」

「だ、だってまさか付き合ってるなんて…!また蒼空の過激なファンかと思って…」

「それが決めつけだって言ってるの!」


 申し訳無さそうにする薫を見て溜息を吐く。薫は友達のために良かれと思ったりしたことで、決めつけで人にものを言ったりするので誰かを傷つけやすい。それは昔からずっとだった。

 せっかく日和が頑張ろうとしてるのに、こんなところで自信無くされたくない。

 唯一救いなのは目立つ事が嫌いなのに、それでも柊くんがはっきりと付き合ってると言って、薫を怒ってくれた事。日和を守ってくれた柊くんに少し安心した。


(良かったね、日和)


 親友の彼氏がそういう人に安心はしたが、その代わりもともと異性から好意を抱かれやすい彼がさらに行為を抱かれることになった。


「え、蒼空くん格好よすぎない…?」

「わかる、彼女の守り方スマートすぎ」


 この状況をもし日和が見たら発狂したり慌てる姿が頭に浮かび苦笑いする。