君との恋は面倒すぎる

秋になると推薦の願書の提出が始まって、試験はいよいよ来月に控えていた。

蒼空くんは当然のように指定校推薦の枠を取ってきたけど、私は結構ギリギリだったような気がする。

枠が取れたからって油断出来る訳じゃなくて、ここ最近は毎日教室で残って勉強している。

私が教室で残るようになると、自然と紗月や蒼空くんも薫くんも残っているようになった。

蒼空くんは隣で時々私が解いているのを見ながら、間違えていたら指摘してくれる。


「ここ違うよ 」

「あれ…?」


消しゴムでその箇所を消して、消しカスを机の端に避ける。


「蒼空は寂しくないの?日和ちゃんと離れるの」


薫くんの急な質問に蒼空くんは頬杖をつきながら視線を薫くんの方に向ける。


「さあ、その時になったら寂しいんじゃない?」

「はあ?素直に寂しいって言えよめんどくせっ」


薫くんは茶化すように言っていたけど蒼空くんは真顔で自分の参考所に手をつける。