君との恋は面倒すぎる

 結婚してから一年。

 今日は職場に出社して帰ってきた時だった。

 珍しく残業して遅くなって、急いで家に帰ったら日和は既に家に居て玄関を開けて靴を脱いでいるところにリビングから「おかえり!」と顔を出して出迎えてくれた。

 付き合ってからも考えると随分と時間が経つのに、そんな姿がいまだに愛しく感じる。


(可愛いな…)


 そう思いながらも口に出すことはなく、家に上がって日和の頭を軽くポンポンと撫でる。


「ただいま」


 へへへと照れくさそうに笑うと、俺の鞄を受け取って奥へと下がっていく。

 その間に手を洗いに向かって、戻って来ると日和は台所に居た。


「今日疲れたでしょ。先にお風呂行ってきたら?」


 自分だって疲れてるのにこうして常に笑顔で話しかけてくれる。

 俺が一目惚れしたきっかけもそんな姿だったと思う。