君との恋は面倒すぎる

───Side 蒼空


 夜中、バイトを終わらせて家に入ると玄関先で日和の靴を確認する。

 時々帰りが遅い日もあって、休日も仕事を持ち帰ってきたりしているのを見ると、何か力になりたいのに、何もできなくて情けなくなる。

 その分夏休みとか楽になるからって笑っているけど、だからといって今、無理していいというわけじゃない。

 日和は少し心配になるくらい働きすぎている。

 リビングに顔を出すと、テーブルに突っ伏してまた寝落ちしてしまっている。

 近くまで行くと寝顔は変わらず幼くて可愛らしい。

 このまま寝かせてやりたいと思う
 だけど明日までの仕事とかだったら…。

 色々考えた末に、日和を一度起こすことにした。
 肩を軽く叩くと「んー…」と小さく声を漏らしている。


「日和、仕事は大丈夫?」


 そう声をかけると「…明日の夜までに終われば良いやつ」と微かな声で話している。

 それならこのまま寝かせてあげても…。

 俺の質問に答えて、そのまま眠りについてしまう。

 頭を撫でると、気持ちよさそうにしている。


(猫みたいだな)


 しばらく頭を撫でる。

 こうして当たり前に触れられるだけで随分幸せなことだと思う。


「毎日お疲れ様」


 そう言って頬に軽くキスをするとくすぐったそうに、少し眉を動かしてまた眠りに落ちる。

 全く起きない日和に少し笑って、テーブルから身体を離させて日和の体を持ち上げる。そのまま寝室に運んでベッドに寝かせた。