君との恋は面倒すぎる

 夏休みに会う時に向けて、アルバイトを多めに入れていた。ファミレスのウェイトレスのアルバイトで同じく大学生の先輩達が多く働いていて、アルバイト同士でみんな仲が良い。

 私の一つ上からの先輩がかなり多く、よく飲み会などを開いているらしい。

 平日の夜遅くはそんなに人も多くないし、忙しくもない。それに合わせ、夜の時給が上がるから、限界まで入るようにしていた。


「へぇ、日和ちゃん遠距離恋愛中なんだ」

「そうなんです、夏会えるのでバイト頑張って入れちゃおうと思って」


 そんな話を一つ上の女性先輩と話していた。

 客が誰もいない店内では、声をそんなに大きく出さなければ自由に話せた。


「遠距離ね、大変そうだよね」

「大変…ですか?」


 会えないのは寂しいけど、まだ大変だと思ったことはない。だから大変という言葉がすごく違和感だった。


「だって大学なんてめっちゃ出会いの場だし、彼氏が何してるとかわからないのって、不安だし、いろいろ悩んで大変じゃない?」


 何しているかわからないはあるけど…。

 大学バイトの他にもいつも忙しく用事があって私はそれが何か知らない。でも蒼空くんのことは信用しているし、そんな悩むほど考えたことはないけど。


「うーん、彼氏のことは信じてるのでそんなに」

「そうなんだ!それならいいかもね!」


 女性先輩が笑いながらそういうのを聞いて、蒼空くんのことを考える。

 私を裏切るようなことはしないと思うし、三年間の信頼もあったので特には心配していなかった。