君との恋は面倒すぎる

「蒼空くん、先生お昼持ってきてくれた。」

「ん」


短く返事をすると私の手からトレーを取って持ってくれる。

朝食の時みたいに向かい合ってお昼を食べる。

朝食の片付けは蒼空くんがしてくれたみたいだった。

お昼はオムライスですごく美味しい。


「もう明日で帰っちゃうね。今日のガラス細工行きたかったね」

「俺は、別に。正直疲れた。」


蒼空くんは団体行動得意じゃないから、修学旅行自体そんなに乗り気じゃなかった。

なんだかんだ楽しんでくれてると思ってたのにな。


「少しでも無かった?楽しかった事」

「…あったよ、でも。日和と2人の方がもっと楽しかったと思う。1日目も昨日も。だから、今日が一番幸せ。」


あんな事あった後でも今日を幸せだって言ってくれる。

そんなの、私だって幸せに決まってる。