帰宅して夕食の時間、ようやくみんな揃ってゆっくり会話できる時間が出来た。
その時何も考えずにお母さんに「ねぇ、お母さん。明日お弁当一緒に作りたいんだけど良いかな」と声を掛けると、家族全員の目が私の方に集まる。
こんな事今まで言ったこと無かったから、かなり驚かせてしまったらしく、私も恐る恐る「…何」と言葉を漏らす。
「お弁当?お前が?やめとけよ、真っ黒になる落ちしか見えねー」
そんな余計な事を言うのは同じ高校に通う年子の兄の拓海《たくみ》。
中学の時バスケをやってて蒼空くんとも交流がある。
「良いの!だからお母さんに教えてって頼んでるんじゃん!」
「でも何で急にお弁当自分で作るってなったの?」
お母さんに聞かれて再度みんなの目が私に向く。
彼氏に作るからなんて恥ずかしくて言えない。
顔がボンッと熱くなる私にお母さんとお兄ちゃんがニヤニヤし始める。
「好きな奴にあげんの?付き合ってねぇんだろ?重くね?」
「拓海、案外彼氏かも知れないでしょ」
「いやこいつの好きな奴、美人にも靡かないって有名なんだから」
「黙って!」
3人でそんな会話をしていると、唯一無言のお父さん。
お兄ちゃんは私が蒼空くんを好きなのを知っているからこんな風に揶揄ってくる。
バスケしている蒼空くんを中学の時見に行きたくて何度か体育館に顔を出していたらバレてしまった。
その時何も考えずにお母さんに「ねぇ、お母さん。明日お弁当一緒に作りたいんだけど良いかな」と声を掛けると、家族全員の目が私の方に集まる。
こんな事今まで言ったこと無かったから、かなり驚かせてしまったらしく、私も恐る恐る「…何」と言葉を漏らす。
「お弁当?お前が?やめとけよ、真っ黒になる落ちしか見えねー」
そんな余計な事を言うのは同じ高校に通う年子の兄の拓海《たくみ》。
中学の時バスケをやってて蒼空くんとも交流がある。
「良いの!だからお母さんに教えてって頼んでるんじゃん!」
「でも何で急にお弁当自分で作るってなったの?」
お母さんに聞かれて再度みんなの目が私に向く。
彼氏に作るからなんて恥ずかしくて言えない。
顔がボンッと熱くなる私にお母さんとお兄ちゃんがニヤニヤし始める。
「好きな奴にあげんの?付き合ってねぇんだろ?重くね?」
「拓海、案外彼氏かも知れないでしょ」
「いやこいつの好きな奴、美人にも靡かないって有名なんだから」
「黙って!」
3人でそんな会話をしていると、唯一無言のお父さん。
お兄ちゃんは私が蒼空くんを好きなのを知っているからこんな風に揶揄ってくる。
バスケしている蒼空くんを中学の時見に行きたくて何度か体育館に顔を出していたらバレてしまった。

