君との恋は面倒すぎる

スマホの画面が光るともう一度メッセージ通知が届く。

恐る恐る開くと、«じゃあ、出来る日はお願い。»と書かれていた。

思わずガッツポーズをする。


「紗月やった!作って良いって!」

「良かったね、早速リサーチしなきゃ」


これでまた蒼空くんの事を知れるきっかけになった。

毎日話せる口実も出来た。


『蒼空くん!今日のお弁当!』

『ありがとう、日和。毎日料理上手な彼女の弁当食べられて嬉しいよ。』

『蒼空くん…。』


乏しい妄想劇が脳内で繰り広げられていた。

そしてそんな私に気付いて出たよと呆れた顔をする紗月に私は気付かない。