君との恋は面倒すぎる

 結んでいこうとするも上手く結べなくて「あ、れ。違うか…」などと独り言を漏らしながらネクタイを結ぶけど上手く出来ない。

 奮闘する私に少し笑って私の手を優しく掴む。


「向き違うからやりにくいんでしょ。俺の後ろに立って結んでみる?」

「あ、その手があったか」


 そう言って蒼空くんの後ろに立つもネクタイをつかもうとすると、何だか後ろから抱きついている感じになってぶわっと顔が熱くなった。

 なにこれ、すごい照れる…!

 鼻息かかってない!?とか気にしながらもそこには気をつけ、ネクタイを結んだ。


「出来た」


 そう言ってネクタイから手を離そうとすると、少しだけ後ろに顔を向けてきた蒼空くんが、そのまま私の後頭部を引き寄せてキスをしてきた。

 触れるだけのキスなんて何度かあったはずなのにいまだに慣れない。

 一気に顔の熱がたまる。


「蒼空くん!」

「顔真っ赤すぎ」


 口元に笑みを浮かべてそのまま離す。

 こんな甘い時間を、後何度学校で過ごせるんだろう。