君との恋は面倒すぎる

 三年生になって本格的な進路調査の時期が来た。

 前回二年の時は色々悩んでいたけど今回は悩まずに地元の保育科のある短期大学を志望すると紙にはっきり書けた。

 紗月も地元の大学にひとまず志望するらしい。

 この紙を見ると今年は受験生なんだなと一気に実感が湧いてきた。

 もうテストの点数が悪かったとか言える、そんな段階に居ないと思うと、少しだけ怖くなるけれど、勉強を頑張ろうと思えた。




𓂃𓈒𓂂𓏸




 数日後、昼休み私のほうが先にいつもの空き教室に着き、テキストを解いていた。

 最近空き時間さえあれば勉強をするようにしていて、ひとまず受験が終わるまでこんな風に過ごすことにした。

 みんなそれぞれ夢を追って頑張っている中、私だけが置いていかれるとかそんな目にも合いたくないし。

 必死にシャープペンシルを動かしていると、空き教室のドアが開く音が聞こえ、ゆっくりとテキストを閉じてドアの方に向く。

 蒼空くんが入ってきていつもの席に座る。


「何か変な感じだね、同じ教室でいつも一緒に向かってたのに」

「そうかもね。そっちのクラスどうなの」

「うーん、割といい感じかな。ほのぼのしてるし平和だし」

「そう、理系はかなりピリツイてる。医療系の学校目指す奴多いし、受験生って感じする」


 そう言いながら少し息が詰まっていたのか一息吐きながらネクタイを緩めていた。