君との恋は面倒すぎる

 そんなことを話した春休み。

 この時にはクラスが離れることはわかってはいた。

 学校生活最後に同じクラスに慣れないのは中々辛いけど、まずは紗月と一緒であることを喜ぶことにする。

 紗月と一緒に指定のクラスまで行く。

 周りには知ってる男子はいなくて、澤山くんも薫くんも隣のクラスだった。

 蒼空くんはそんな二人ともクラスが離れた。
 あまり気にしてる様子もなさそうだけど。

 三年になると最後の学祭、体育祭、とか、そんな学校行事が全て最後で、少し特別に感じる。その特別を蒼空くんと過ごせないのは少し残念だった。


「相変わらず昼休みは柊くんと一緒?」

「うん、そのつもり。寂しかったら紗月も一緒に来てもいいからね」

「嫌に決まってるでしょ、バカ」


 そう言って笑う紗月につられて思わず私も笑う。


「いつもいつも蒼空くんと私のことで気遣ってくれてありがとう。蒼空くんと過ごす時間好きだけど、私は紗月とも同じくらい過ごしたいって思ってるよ」

「…うん、分かってる。私も日和がそういう気持ちで居てくれて、今年はたくさん一緒に過ごせるの嬉しいよ」


 私の言葉にまっすぐ返してくれる紗月。

 普段クールな感じで見られたりもするけど実は誰よりも優しくて温かい女の子だと思う。

 好き嫌いははっきりしてるし、言わないといけないことは言わなきゃ気がすまないって、そんな気の強さもあるけど全部紗月の優しさだ。

 そんな大好きな親友との一年間が今日からまた始まる。