君との恋は面倒すぎる

「君の家は?常に誰かしらいる家庭だったよね?」

「…二人きり、嫌なの?」


 少し不貞腐れたように問いかける私に、蒼空くんが首を横に振る。


「…簡単に二人きりとか言うけどさ、修学旅行中日和が水着着てきた時以上のことになったらどうするの。俺、そこまで理性が効く男じゃないんだけど」


 その言葉に顔が熱くなった。

 あの時は珍しく蒼空くんがたくさん触れてくれた日で、確かにほんの少し、危険だったような気がするけど…、付き合ってもうあと数ヶ月で二年になるし、そういうこともあるよね…?とは覚悟していた。

 だけど蒼空くんはそれを拒んでいる。


「ちゃんと分かってる…よ?」


 私の言葉に少し驚いた顔をしてたけど、決して首を縦に振ることは無かった。


「高校卒業するまではしない、そういうこと。何かあったら責任取れないから。君にも、君の両親にも、不誠実な事をする人間でいたくない」


 私の不安を解くように嫌がってる訳では無いというのを伝えてくれている。

 そうだった、こういう人だった蒼空くん。

 私が軽率な考えをしていたことを実感し、反省した。


「そうだよね、うん。ごめん、忘れて!」


 少し恥ずかしい、こんなことを自分から、迫るような形になって。

 顔の熱を何とか冷まそうと、手で仰ぐ。


「…俺が十八になって、何かあっても君を受け入れられるようになってから。…だから、それまで待ってて」


 耳元でそんな風に囁き、私の頭をポンポンと撫でる。

 十八って…、何かあっても受け入れられるって…!

 結婚を連想させるような言葉に、顔が熱くなった。

 本当さらっとそういうこと言うのずるい!