君との恋は面倒すぎる

 それから蒼空くんと私のお昼のあの時間は復活させることになった。

 というのも仲直りしたあの日の放課後一緒に帰ることになって、久しぶりに手を繋いで帰って、胸がきゅんと、ときめいていた。

 久しぶりすぎて緊張が…!

 手とかもどうやって繋いでたか忘れてしまいそうなほど、こんな風に一緒に帰るのが久しぶりで、そんな時だった。

 蒼空くんからの優しい提案は。


「そう言えば、もう遠慮しなくて良くなったんだよな」

「え?」

「やっぱり、昼は一緒に居ない?」


 空き教室でのあの時間を再開させようって意味だと思う。

 遠慮って言葉を使ったあたり、やっぱり我慢させていたのだと思う。

 それに対し、申し訳なさは感じるけれど、昼休みも私と過ごしたいと思ってくれている蒼空くんが、尊く、愛おしい。


「俺、そんなに大人になりきれないから、友達を大事にする日和の事も好きだけど、やっぱり俺の事優先でいてほしいって思う」


 そんな事を少し照れながら言ってくるから、久しぶりに撃ち抜かれている。

 そうだった、こういう人だったこの人。

 油断してたら迂闊に撃たれて、私の中の私が機能しなくなるほどボロボロにされちゃうんだった。


「そ、れは、お弁当作りも再開させていいってことでしょうか!」

「それは日和の負担にならなきゃ。それに、昼休みのあの時間で話せてたことが、沢山あるから大事だなって思った。俺にとってあの時間は」