君との恋は面倒すぎる

 私が茉莉ちゃんを大事だって言う気持ちをわかってくれていたから、全部どうにかしようとしてくれた行動だった。彼女の友達が少なくて、誰にも相談が出来ないから、唯一話せる自分がって言うのもわかる。

 蒼空くんのそういう優しい所が大好きだったから。

 でも私は我儘で欲張りな人間だから、自分だけに優しくしてくれる蒼空くんが好きだったんだと思う。

 他人にまで優しくする蒼空くんに嫉妬していたのかも。いや、してた。


「…茉莉ちゃんとの事、どうするの」

「どうするも何も、もう日和が島崎と話したくないって思うなら、俺はこれ以上島崎といる理由は無いから。

それよりも、ごめん。もっとちゃんと話聞かなくて。今じゃ遅いこともちゃんと理解してる。」

「本当に、遅い。遅すぎる」


 誠実に謝罪する蒼空くんに私はわざと悪態をついた。


「私の話を信じて一度は茉莉ちゃんを疑って欲しかった。それなのに私の話に聞く耳持たないで、否定されたのどんなに悲しかったかわかる?」

「ごめん」


 言い訳をすることもなく、謝罪の言葉を口にする蒼空くん。