君との恋は面倒すぎる

少し人溜まりから離れた所まで来て私の方に向く。


「あ…、やっぱ似合ってなかった?」


そう言って苦笑いしても蒼空くんは笑ってくれない。


「…反応に困る」


どういう意味で?似合ってないから?

蒼空くんに少しでも可愛いと思われたくて着てきたけど、来た反応が反応に困るで、泣きたくなってきた。


「何で泣きそうな顔してるの…。いい加減わかって、俺の事」


そう言って少し気まずそうに涙目になってる私の目元を拭う。

触れられたら簡単に溜まってた涙が零れて止まらなくなる。


「可愛すぎるから…」


波の音に攫われそうな程小さな声だったけど、確かに耳に入ってきた。


「……え?」

「露出してなかったらとかじゃない、君の水着姿が、俺には無理。どんな顔して見ていいか分かんないし、でも見てるのは俺だけがいいのに他の奴も見てるし…。って、俺何言って…。」


そう言って顔を赤くして手の甲で口元を隠している。