君との恋は面倒すぎる

その声の方を向くと着替えた3人がいた。

薫くん、澤山くんと、蒼空くん。


「あ、ちょうど良かった。探してた」


紗月が薫くんたちと話すにも、私は蒼空くんの方を見れない。

相手は普通の格好をしていても、水着姿どう思われるかが恥ずかしくて。

いつもより高めに結んだ髪に、いつもより丁寧に施されたメイク。

そして着慣れない水着。

露出はそんなにしてなくても多少お腹が出てるし、肩は上に白のスケスケの水着についてるもの羽織ってても見えてるし。

リアクション怖い。


「うわあ、紗月も多少露出した水着着れんのな。」

「何それ、水着なんて出すところ出してなんぼでしょ」

「律儀に彼氏の言うこと聞いて露出控えめにしてる可愛い子もいるけど、彼氏は何も言ってあげないのかな」


澤山くんの言葉に顔が熱くなる。


「そういうのいいから!」


恥ずかしくなって顔の前で手のひらを出すと、その手のひらを掴まれる。

蒼空くんが私の顔を覗き込むように見ていて、顔が近い。

恥ずかしすぎる。


「ちょっと連れてく。」


それだけ言って私の手を引いてくれる。

後ろから色々声は聞こえたけど、何を言ってるかとかは分からない。

私の手を引く蒼空くんの背中をただただ見つめていた。