君との恋は面倒すぎる

「というか7月入ったらすぐ学祭じゃん。そんで夏休みは花火大会もあるし」

「その前にテストあるけどね」

「変な所現実的だね、日和」


 テストだけは落とせない。
 成績を維持したおかげで今だって蒼空くんと同じ高校を選べた訳だし、付き合った後に『七瀬って、意外とバカなんだね。がっかり』とか言って振られたら立ち直れないと思う。

 だから、テストは絶対落とせないのだ。赤点なんてもっての他。


「でも、柊くんと付き合うの大変そう。ファン多いし、そういう夏のイベント一緒に楽しんでくれそうなタイプには見えないし」

「…確かに!」


 私では気付かない所に紗月は気付いていく。
 ファンの子に妬まれたりするのかな…、なんて少し考えるだけでもぞっとする。


「トイレ入っていたら水を上から掛けられたり、女子集団に呼び出されたり、下駄箱にゴミが入っていたり、上履きが隠されていたり、机の上とか教科書が落書きされてたりしちゃうのかな!?」

「漫画の見過ぎなくらいの想像してて笑うんだけど。てか、私が居る時点でそんな事させないから安心しな」

「紗月がイケメン過ぎて惚れる。結婚して」

「お花畑少女はちょっと…」

「お花畑少女!?」


 紗月はこんなことを言うが、本当に友達思いで中学からずっとこの子と友達で居れて良かったと思えるほどの大事な親友だ。私は紗月が大好きで仕方ない。