君との恋は面倒すぎる

「…不謹慎でごめんだけど、嬉しい。嫉妬」


 少し照れ臭そうに話す蒼空くんに少し驚いた。

 こんな重たい気持ちを嬉しいと言ってくれる。

 受け入れられるなんて思っていなかった。


「そういうの、いつもしないと思ってた。出来る限りさせたくもなかったし。不安にしてごめんだけど、でもこんなに嫉妬が嬉しいとか知らなかった」


 そう言っている顔はすごく赤くて、こちらまでもが照れ臭くなってくる。


「ごめん、俺でも嫌だったと思う。同じ状況だったら、俺を探しに来てくれたと思ってもモヤモヤしたと思う」

「…茉莉ちゃんが着いてきたんじゃなくて?蒼空くん、本当は一人で行くって断ってくれたんじゃないの?」


 そう問いかけると、蒼空くんは少し気まずそうな顔をして「…うん」としぶしぶ肯定した。

 そうだよね、蒼空くんはいつも誰のせいにもしない。
 茉莉ちゃんがって言うわけない。

 そういう人だってわかっていた。


「でも結果的に一緒に行く事受け入れたの俺だから。俺のせい。ごめん」


 そう謝ってくれる蒼空くんに首を横に振る。


「…気になってることは、それで全部?」


 首を縦に振ると、蒼空くんは立ち上がると少しだけ微笑んで腕を軽く広げる。


「仲直り」


 一方的に傷付けたのに仲直りと言ってくれる蒼空くんに嬉しくなって、思い切り抱きつきに行く。

 結構な勢いだったけど、受け止めてくれて少し笑ってくれた。


「大好きだよ、蒼空くん」

「…うん、俺も」


 少し照れくさそうに返してくれる所も好き。
 嫌いになれるわけが無い。