君との恋は面倒すぎる

«急な連絡ごめんね!もし迷惑じゃなかったらお弁当作っちゃだめかな?学食のほうが良ければ断ってくれて大丈夫なんだけど…»


 そう打ち込んで、送る手だけが止まる。
 断ってくれて大丈夫なんて気遣いを入れるもいらないと言われてしまえばきっと私は傷付くとわかっているのに、わざわざそんな一言を入れた。

 自分では特に変な所は見当たらないので送信するだけなのだが、送信ボタンをタップする親指が震える。


「もし断られたら慰めて…!」

「はいはい」


 紗月の返事を聞いて一息吐き、ようやく送信ボタンをタップする。
 そしてすぐさまトーク欄を閉じた。

 既読着くかどうかも見ているのも緊張するし、かといえ既読無視か未読無視をされたらどうしようと言う緊張もある。ひとまず落ち着くためにオレンジジュースを口につける。

 もし受け入れてもらえたら、料理苦手だけど頑張りたいな、と今から何を入れようか、やそんなことを考え始めた。


「でも良かったね、本当。柊くんと付き合えてさ。中学からずっと好きだったもんね」

「…うん、3年間もよく片思いした…!」


 その3年間ずっと見ているだけだった。

 クラス離れてもいつも姿を探し求めて、蒼空くんと同じ高校に行きたくて1年からどこの高校でも選べるようにって必死に勉強して、蒼空くんの行く高校リサーチして…、その苦労の上、受かった時は本当に嬉しかった…。

 蒼空くんは上を目指さずに家近いからって理由で今の高校選んでいて、さすが蒼空くんだと拍子抜けしたし、紗月に「苦労した!」とその当時に言ったら「ストーカー行為に苦労とか言うなよ」と、真顔でツッコまれたこともあったけれど…。