君との恋は面倒すぎる

茉莉ちゃんの顔を見ると蒼空くんの方を向いている。

守ってもらえたのが意外だったのか、少しだけ驚いた顔をしている。


「茉莉ちゃん?」

「…日和ちゃんはこの人達と組みたいの?」


茉莉ちゃんにとっても大事なイベントだと思うけど私にとっても大事。

少しくらい我儘に言ってみてもいいかな。


「…うん」

「わかった、だけど近くにいてね」

「…!ありがとう、茉莉ちゃん!」


茉莉ちゃんは少しだけ微笑んで頷いてくれた。

蒼空くんを見ると、私にしか分からない程度に笑みを零してくれていてそんな姿にも胸が締め付けられてしまう。

そういう所、本当好き…!


「問題はあと一人どうするかだよなあ。」

「残ってる子いないのかな。」


そう話していると「ここ空いてる?」と男の子が声を掛けてくる。

名前は澤山《さわやま》 光《ひかる》くん。

そこそこノリが良くて周りから好かれているイメージ。

髪色は茶髪で身長も高くて、それでいてよく笑っているイメージがあるので爽やかな印象があった。

だけど私はそんなに話したことがない。