君との恋は面倒すぎる

 2人のことを応援してた私としてはこのまま何も無く上手く行って欲しい。

 薫は大事な幼馴染みとして気持ちを伝えるきっかけを作ったけど、正直茉莉には協力する気は全くない。

 日和が仲良くしているから何も言わないだけで、本来私はこういうタイプの女子が苦手だ。

 何もできない、何かに怯えているような雰囲気を出すくせに、虎視眈々とその時を狙っていそうな、そんな彼女が。

 友達の物でも、奪おうとしていそうな、その空気感が好きではない。


「あの2人ってピュアだけど付き合って1年以上経つわけじゃん。どこまで行ったと思う?」


 澤山が下世話な話を始める。


「やめろよ、そんなつまんねぇ話題」


 珍しくいつもヘラヘラしている薫が怒っている。

 こういう時ちゃんと怒れるところは、薫をえらいと思う。


「え、嫌?この手の話。」

「誰しも想像なんかされたくないだろ。俺がされたら嫌って思うけどな」

「へー、意外と純粋」


 ちょっと険悪な雰囲気で息が詰まる。

 澤山、ノリは軽くて話しやすいけど、デリカシーに欠けるところがある。
 だから寄ってくる女の子も軽めの子が多い。


「トランプでもする?暇じゃね?」


 薫が話題を変えながら鞄から取り出す。

 ちょっと大変かもな。柊くんも日和も。
 頑張んなよ、日和。