君との恋は面倒すぎる

「ねぇ、俺の彼女じゃないの。君」


少し怒ってるような声に驚く。

何で怒ってるの?

思い当たる節がなくて戸惑ってしまう。


「俺が何で怒ってるかわからない?」


怒っていても私の手を取る手つきはすごく優しくて、そのままぎゅっと握ってくれる。


「え…、何で?」


何も分かってなさそうな私に気付いたのか小さく一息吐く。

今日は本当に怒られる覚えがない。


「…こんな事言いたくないけど、伝わってないのもムカつくし。1回しか言わないからよく聞いて。」


そう言って目線を合わせてくる。

ムカつくと直接的な言葉に緊張してしまう。