君との恋は面倒すぎる

空き教室に着くと、蒼空くんはいなかった。

いつも私がお弁当作ってるし、来る。よね?

少し深呼吸して、いつもの席につく。

今渡せなくても放課後でもちゃんとチャンスが有る。

窓の外を眺めて蒼空くんが来るのを待っていた。

待ち始めて数分後、空き教室のドアが開く。

ふとドアが開くのを見ると蒼空くんがいた。

いつも通り蒼空くんも隣の席に座って、こっちに身体を向ける。


「そ、らくん?」


何も言わずこちらを見つめてくる蒼空くん。

ひとまずいつも通りお弁当を渡すと、黙って受け取ってくれる。

あ、受け取ってくれるんだ。

なんだかシュールな絵面だ。