君との恋は面倒すぎる

「沖縄って言えば何?ちんすこう?サーターアンダギー?シークワーサー?シーサー?沖縄そば?ゴーヤチャンプル?ラフテー?ジューシー?」

「知ってるもの並べただけで統一性死んでる」


 そんな何のことだかもはやわからない薫くんと澤山くんの会話を聞きながら辺りを見渡していると、遠くにいる紗月の姿を見つける。

 姿を見るたび、やっぱり少しツンと胸の奥が刺激される感覚に陥った。

 やっぱり紗月とも回りたかったな、私。

 そんなことを考えて見ていると紗月と目が合う。
 手を振ると振り返してくれた。


「ああ、鈴村」


 蒼空くんも紗月の方を見ていて名前をぼそっと呟く。


「明日の自由行動の時、誘ってみれば?」

「え?」

「回りたかったんじゃないの?」


 確かに紗月とも回りたかったけど、それでも…。


「…出来れば蒼空くんと回りたい、けど」


 そう呟いて顔を逸らす。

 こっち見られてる気がする、なんだか恥ずかしくなってきた。


「それなら、一緒に回る?」

「えっ、いいの?」

「ダメなことある?」


 そう言って笑ってくれる蒼空くん。

 いつも私の気持ちを優先させてくれる。

 初めての知らない場所で大好きな人と回れる…!

 そう思うだけで分かりやすく浮足立つ。


「回りたい!」


 元気よく答える私の頭をポンポンと撫で、少し微笑んでから、前ではしゃいでる男子の方に戻っていく。

 そんな行動にときめいていると、私達の姿を見ていた茉莉ちゃんがこちらに向く。


「日和ちゃんと柊くんって、付き合ってどのくらいなの?」


 そう問われ「1年半くらいかな」と答えた。
 高校3年からだから、そのくらいは経っていると思う。