君との恋は面倒すぎる

「暑すぎ……」


 時は過ぎて、修学旅行当日、沖縄に到着。

 みんな「海だー!」とか飛行機の中ではテンションMAXだったけど、外に出れば暑さで溶けそうになり、そんなはしゃぐ元気はない。

 外で集合して先生の話を聞くが、出来れば手短にしてほしい、と誰しもが願っていた。


「茉莉ちゃん大丈夫?」

「…う、うん。無事…」


 無事、なんて言う顔は全く無事そうではない。
 秋だというのに暑さで熱中症がまだ心配になる。
 早く涼しい場所に行きたい。

 先生の話も程々に解散になり、その場で班行動になる。

 班員で集まると暑いからアイス食べたいと駄々をこねている薫くんと、それを見て苦笑いしている澤山くんがいる。

 蒼空くんは日差しで眉間に皺を寄せており、どうでもよさそうな表情をしていた。


「何この大きい子供、聞いてないんですけど」

「熱中症なっちゃうって〜!」


 沖縄に着いてすぐにアイスを食べたいって駄々こねる十七歳の図に思わず笑ってしまう。

 だけど、確かにこの暑さは結構辛いかもしれない。
 冷たいものを欲する気持ちもよくわかる。