君との恋は面倒すぎる

 それから数日後のHR、班も決まり、宿泊部屋や、移動の時の座席も決まり、最後の班行動の確認をまた集まってしていた。


「こんな感じかな、流れは」


 薫くんの声に何か反論が出たりはしない。

 班行動自体は修学旅行中はそんなに多くない。

 水族館なども行く予定だけれど、そこは建物内であれば、自由行動だし、海で過ごす時間も自由行動なので、ほとんど自由に過ごせるような行程になっている。

 そこまで考え、海で今日の放課後の予定を思い出した。

 今日は紗月と買い物に行こうと、話をしていた。

 水着とかも買いたいし!
 蒼空くんが私の水着姿に倒れちゃったらどうしよう。

 そんな有り得ない想像をしてキャー!と一人で盛り上がり、両手で顔を覆って顔を軽く振っていた。

 そんな私を見た澤山くんが「はは、大丈夫そ?お宅の彼女」と、苦笑いしていた。

 それに対して蒼空くんは呆れた顔でこちらを見るだけ。

 私は今やテンションの上りでまったく、何を言われても聞こえていない。


「大丈夫、発作だから」


 なぜか薫くんが、そう答える。

 好き勝手言われてるけど、否定できないほどには確かに浮かれている。