君との恋は面倒すぎる

「てか、日和ちゃん良かったね。蒼空と組めて」

「え!?」


 薫くんの発言に驚き、彼の方を見ると、にやにやとこちらを揶揄う表情をしていた。澤山くんまでもが便乗して口元を緩ませている。

 そんな子供みたいな揶揄い方に思わず頬が熱くなっていく。


「日和ちゃん、顔真っ赤なんだけど」

「…揶揄うのやめてよ」


 羞恥心に耐えきれなくなり、両手で顔を覆う。

 蒼空くんもいるのに何で私だけこんなに揶揄われるんだ。

 蒼空くんの方を見ると、いつもと変わらない表情でまた退屈そうにペン回しをしている。こういう時に私も動じない様になりたい。

 そのまま班での話し合いは問題なく進んだ。今日話し合うところまで進め、机を元の位置へと戻していると、蒼空くんに腕を掴まれて見上げると耳元まで顔を寄せてくる。


「今日は空けといて、久々に一緒に帰ろ」


 そんなお誘いに胸がきゅうっと締め付けられ、何度も頷くと蒼空くんは優しく微笑み、私の頭をポンポンと撫でてくれていた


(今日は何がなんでも空けるからね!!!!!)


 自分の中で、そう誓いを立て、気持ちは既に蒼空くんとの放課後デートに向け、気持ちを盛り上げていた。