君との恋は面倒すぎる

その夜、日和に電話を掛ける。

薫と話せたことをいち早く日和に聞いてほしかった。

それと、声が聞きたかったから。


『そっか、ちゃんと話せて良かった』

「うん、日和のおかげ。ちゃんと話せって言ってくれたから。」

『いやいや、蒼空くんが向き合ってくれたから。ありがとう』


何故かお礼を言ってくる日和に少し笑ってしまう。

何で日和がお礼を言うんだか。

本当に感謝しなきゃいけないのは俺なのに。


「俺の方こそ、ありがとう。」


お礼をいうと数秒空いた後『うん』と嬉しそうな返事が聞こえてくる。

正直喧嘩した時に別れられるなんて覚悟していた。

そうならずに済んだのは、あの時日和が話したいと歩み寄ってくれたから。