君との恋は面倒すぎる

 七瀬 日和。

 確かに名前はあった。あったけれど、名前があった程度じゃ喜べはしない。問題は他に誰が居るか…!

 一覧を見ていると、流れで薫くんの名前も見つける。

 薫くんも同じクラスなんだ、と思うと少し安堵した。全く知らない中に突っ込まれるわけではない、という、そんな安心感。

 そのまま更に下を見ていくと、柊 蒼空、と蒼空くんの名前があった。思わず喜びで紗月の方をばっと向き、腕を組む。


「紗月!蒼空くんの名前あった!」

「ん、良かったね」


 そう言って笑ってくれる紗月。

 紗月と離れることになるなんて、絶望を味わった気分だったけれど、少しだけ元気出てきた。

 今年も1年、蒼空くんとまた同じクラスでいられる。
 たったそれだけのことだけど、すごくうれしかった。