君との恋は面倒すぎる

 時は過ぎ、桜の花びらが散る頃の春休み明け。

 いよいよ2年生が始まる。今日はクラス替えの緊張感もあり、紗月と時間を合わせて一緒に登校した。


「離れたくないよ、紗月~…」

「離れてもいつでも会えるよ」

「そういう問題じゃ!」


 そう言いあいながらも、学校が見えてきて、いよいよ私の運命が決まると緊張してくる。

 紗月とはもちろん、蒼空くんとも同じクラスになりたい。

 今年は修学旅行もあるし、学生生活を満喫するのに1番大切な学年な気がする。修学旅行でクラス分かれてしまうのは寂しい。

 お願いします、神様…!と願い、教室の方向まで向かった。





𓂃꙳⋆






 2年になってからのクラス表は廊下に大きく張り出されている。紗月と一緒に眺めていると、紗月が隣で「あ、あった」と呟いていた。

 紗月のクラスを見ても、私の名前は表記されていない。


「え!私の名前は!?」

「無いね」


 ここで紗月と離れた事が確定。もう既に絶望的。


「何この世の終わりみたいな顔してんのさ」

「紗月がいない2年の教室なんて行きたくない…」


 紗月の他に仲の良い女子なんていないからどうしたら良いかわからない。それに2年は紗月と一緒に行事を過ごす機会が少なくなると思うと凄く寂しい。

 常に2人で過ごしてきたのに、思い出の量が既に半減してしまう気がした。


「あ、日和名前あったよ」


 そう言われて紗月の指差す方向を見た。