君との恋は面倒すぎる

───Side 薫


1人取り残された後、紗月が入ってくる。


「何してんのさ」

「うん、また間違えたっぽい俺」


そう言ってしゃがみ込むと、そんな俺を気にすることなく紗月は元の席に座った。


「後ろから抱きつかせる為に、2人にしてあげたわけじゃないけど。挙句の果て好きな人の悪口まで言ってバカじゃないの」

「あーもう、自覚あるから言うなよ」


紗月の方を見ると呆れたようにミルクティーを口にしている。

せっかくタイミングを作ってくれたのに無駄にした。

それどころか蒼空と日和ちゃんの関係まで悪くさせて。

本当、立ち回りをどうすればいいか分からない。

俺も立ち上がってさっきまで座ってた席につく。


「日和はさ、中学3年間本当に柊くんだけを追ってきたんだよ」


紗月が話し始めるのを黙って聞く。