君との恋は面倒すぎる

「蒼空が大事な友達なのは変わりないけど、紗月に言われた通り俺の気持ちも大事にしたいって思った。俺の勝手で伝えてごめん。」


蒼空くんとも今ギクシャクしちゃってるけど、嫌に決まっているよね。

蒼空くんだってきっとこのままでいいなんて思っていないと思う。

感情を強く出さないからわかりにくい所だってあるけど、それでも友達の事は大事に思っている事も、そんな優しい所を知っている。

だからこそ尚更どうにかしたいと思っても、今私に出来る事なんて無い。

そうなれば、薫くんと蒼空くんにしっかり話してもらうしかない訳で…。


「ねぇ、その話蒼空くんにした?」

「いや、してないよ、俺も日和ちゃんが好きだから遠慮はしないって言っただけ」

「だとしたら、今の話蒼空くんにもした方が良いと思うけど。」

「いやいや、宣戦布告しといてじゃない?」

「ええ…、蒼空くんとも仲良くしたいんじゃないの?変なプライド持ってたら無理だよ」


薫くんは「うーん」と唸っている。

きっとその話を聞いたら蒼空くんの感じ方も変わると思うのに。


「何か、意気揚々と宣戦布告したからかな。素直に何も言えなくなったの。そんなのよりも友情が大事に決まってんのにな。」


そう言って笑ってくれる薫くんに少し安心した。

きっとまだ間に合うよ、元通りになるまで。