無気力な先輩は、私のヒーローです。

花side

「はい、分かりまし…」



私が返事をし終わらないうちに、先輩が私のおでこを指でつついた。驚いてぽかんとしていると、先輩が呆れた顔をした。



「もー、お人好し。今日寝ないつもり?」

「…終わらなかったら、そうなるかもしれません」

「はぁ……ほんと心配。こういうときは断るの。どう考えても無茶なお願いじゃん」



先輩が呆れ顔のまま困ったように微笑んだ。…先輩、私のために嘘をついてちゃんと断れるか試したのか…。断らなかったし、余計に心配させちゃったかも…。



「花、自分のこと、もっと大事にして?花が無茶するのは俺がやだ」



先輩の発した言葉はとてもまっすぐで、私の心の奥まで届いた気がした。